廃車費用はいくらかかる?無料にできる条件

廃車費用の内訳と無料にできる条件を示す図解。0を表示した電卓と積載車に載る車、費用の内訳を知る、依頼先を比べる、0円になる条件、還付金を差し引くの4項目

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廃車の費用は、依頼先によって0円から数万円まで幅があります。同じ車でも、どこに頼むかで結果が変わります。

金額が動くのは、費用の中身が「手続きの手数料」だけではないからです。このページでは何にいくらかかるのかを分解したうえで、費用を抑えられる条件と、車の状態ごとの違いをご案内します。

目次

廃車費用の相場|依頼先別の早見表

先に結論です。依頼先ごとの費用の目安は次のとおりです。

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依頼先費用の目安内訳
自分で手続きする1〜4万円手数料350円+書類代+解体費用+運搬費
ディーラー2〜5万円上記+代行手数料1〜3万円
カー用品店2〜4万円上記+代行手数料1〜2万円
廃車買取業者0円のことが多い引取・解体・手続きを業者が負担。買取額がつく場合もある
車種・地域・車の状態によって変動します。2026年8月時点の目安です。

差が大きく見えますが、やっている手続きは同じです。違うのは解体後に出る部品や金属を、誰が収益にできるかです。この構造が分かると、なぜ0円で成立するのかも理解できます。

なお、廃車の手続きそのものにかかる国への手数料は、次のとおりごくわずかです。「手続きにお金がかかる」と思われている部分の大半は、手数料ではなく解体と運搬の費用です。

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手続き手数料
普通車の一時抹消登録350円
普通車の永久抹消登録無料
軽自動車の自動車検査証返納届・解体返納無料

実際の負担額は「支払い-戻るお金」で見る

もうひとつ、早見表の金額だけでは分からない部分があります。廃車では戻ってくるお金があるため、支払った金額がそのまま負担になるとは限りません。

たとえば、排気量1.5リットルの普通車を9月に廃車にした場合を考えてみます。

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ディーラーに依頼廃車買取業者に依頼
支払う費用約30,000円0円
自動車税の還付約15,000円(6か月分)約15,000円(6か月分)
実質の負担約15,000円のマイナス約15,000円のプラス
車検の残りや車の状態によって、自賠責・重量税の還付や買取額が加わります。あくまで考え方の例です。

同じ車、同じ手続きでも、結果はこれだけ変わります。費用を調べるときは、支払う金額と戻る金額をセットで確認してください。還付金については、このページの後半でも改めて扱います。

廃車費用の内訳|何にいくらかかるのか

見積書に「廃車費用」とだけ書かれていると比べようがありません。中身は次の5つに分かれています。

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費用の種類目安説明
登録手数料350円または無料国に納めるもの。手続きの種類で決まる
書類の取得費300〜600円印鑑登録証明書、必要なら住民票など
解体費用おおむね1〜3万円車を解体するための費用。業者により幅がある
運搬費(積載車)おおむね1〜2万円距離による。無料としている業者もある
手続きの代行手数料おおむね1〜3万円依頼先による。自分でやれば不要

このうち、金額として大きいのは解体費用と運搬費、そして代行手数料の3つです。逆にいえば、この3つを業者側が負担してくれるかどうかで、総額が決まります。

リサイクル料金は別枠で考える

もうひとつ、リサイクル料金があります。これは廃車のときに新しく発生する費用ではなく、すでに預けてあるお金です。

2005年1月以降に新車で購入された車は、購入時にリサイクル料金を預託しています。中古で購入された場合も、購入時の代金に相当額が含まれているのが通常です。手元にある「リサイクル券」がその証明になります。

  • 預託済みなら追加の支払いは不要
    廃車のときにあらためて払うものではありません
  • 解体する場合は戻らない
    解体とリサイクルの費用に充てられます。還付金とは別のものです
  • 預託されていない場合は支払いが必要
    古い車などで未預託の場合、おおむね7,000〜18,000円ほどかかります。車種やエアバッグの数によって変わります

見積もりを取るときは、リサイクル料金が費用として計上されていないかを確認してください。すでに預けてあるものを二重に請求されていないか、という確認です。

見積書で確認したい4つの項目

「廃車費用一式」とまとめて書かれている見積書は、比べることができません。次の4点が分かる形になっているかを見てください。

  • 引き取り(運搬)費用は含まれているか
    後から距離に応じて請求される場合があります
  • 解体費用は含まれているか
    「手続き代行のみ」の見積もりだと、解体費用が別途かかります
  • リサイクル料金が計上されていないか
    預託済みであれば、支払う必要はありません
  • 還付金の扱いが書かれているか
    誰が受け取るのか、買取額に含まれているのかを確認します

この4点が明記されていれば、他社の見積もりと同じ土俵で比べられます。口頭の説明だけで進めず、書面かメールで残る形にしておくと安心です。

依頼先別の廃車費用と手間の比較

費用だけで決めると、平日に何度も窓口へ行くことになります。かかるお金と手間は反比例しますので、両方を並べて見てください。

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依頼先費用手間期間の目安向いている方
自分で手続きする最も安い大きい。平日に窓口へ行く必要がある1〜2週間平日に半日〜1日を確保できる方
ディーラー高め小さい2〜4週間買い替えと同時に任せたい方
カー用品店中くらい小さい2〜3週間近所で完結させたい方
廃車買取業者0円のことが多い小さい1〜3週間費用を抑えたい方、車が動かない方
期間は申し込みから手続き完了までの目安です。時期や書類の状況で変わります。

自分で手続きする場合にかかる実費

最も安く済むのは自分で手続きする方法ですが、「350円で終わる」わけではありません。実際にかかるのは次のような金額です。

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項目金額の目安
登録手数料(一時抹消の場合)350円
印鑑登録証明書300円前後
解体業者に支払う解体費用1〜3万円
解体業者まで運ぶ費用0〜2万円(自走できるなら燃料代のみ)
窓口までの交通費・駐車場代数百〜数千円

加えて、平日の日中に窓口へ行く時間が必要です。お仕事を休むのであれば、その分も実質的な費用に含まれます。手数料の安さだけで判断せず、解体費用と時間まで含めて比べてください。

手順の詳細は、自分で手続きする方法の記事で解説しています。

ディーラーに頼む場合の費用

買い替えの相談をしている流れで、そのまま廃車も任せられるのがディーラーです。手間はほとんどかかりません。

一方、費用は高めになりがちです。ディーラーは解体を自社で行わず、専門の業者に委託するのが一般的で、その分の手数料が上乗せされるためです。見積書に「廃車手続き代行費用」といった項目があれば、それが代行手数料にあたります。

カー用品店に頼む場合の費用

店舗によって対応が分かれます。廃車の手続きまで請け負う店舗もあれば、提携業者を紹介する形の店舗もあります。費用はディーラーよりやや安い程度が目安です。

持ち込みが前提の店舗が多いため、車が動かない場合は運搬の手配を自分でする必要があるか、確認してください。

依頼先ごとの違いをさらに詳しく比べたい方は、依頼先の比較記事をご覧ください。

廃車費用が0円になる・プラスになる条件

ここがこのページの本題です。廃車は、費用を払う手続きとは限りません。条件によっては0円で済み、金額プラスになることもあります。

なぜ0円で引き受けられるのか

廃車を専門に扱う買取業者は、引き取った車を解体し、使える部品と金属などの素材に分けて収益にしています。エンジンやドアは中古部品として、車体の鉄やアルミは素材として、それぞれ需要があります。

つまり、業者にとって引き取った車は仕入れです。仕入れから利益が出るのであれば、引き取り・解体・手続きの費用を自社で負担しても成り立ちます。これが0円になる仕組みで、慈善事業ではありません。

逆に、ディーラーやカー用品店は解体を委託する側なので、この収益を持っていません。だから代行手数料が必要になります。金額の差は、サービスの質の差ではなく、収益構造の差です。

この収益構造をもう一段細かく見た内容は廃車買取のからくりの記事にまとめています。

0円以上になりやすい条件

  • 損傷していない部分が多い
    走らない車でも、無事な部品が多ければ評価されます
  • 部品の需要がある車種
    流通量が多い車種は、部品の引き合いも多くなります
  • 車検が残っている
    重量税の還付が受けられるため、そのぶん手元に残る金額が増えます
  • 年度の早い時期に手続きする
    普通車は自動車税が月割で戻るため、戻る月数が多くなります

ただし、金額を約束できるものではありません。同じ車種でも状態と時期で変わりますし、素材の相場そのものも動きます。「必ずいくらになる」と書いてある情報は、そこだけ差し引いて読んでください。

逆に費用がかかりやすいのはどんなときか

すべての車が0円になるわけではありません。次のような場合は、費用を請求されることがあります。

  • 対応エリアから遠い
    引き取りに距離があると、運搬費が発生する場合があります
  • 引き取りに手間がかかる場所にある
    立体駐車場の奥や、積載車を横付けできない場所などです
  • リサイクル料金が預託されていない
    古い車の場合、預託分の支払いが必要になります
  • 車体がほとんど残っていない
    部品も素材も取れない状態では、評価のしようがありません

いずれも申し込みの段階で分かることです。車のある場所と状態を正確に伝えれば、費用が発生するかどうかは事前に確認できます。

0円になる仕組みをもう少し詳しく知りたい方は、廃車買取の解説記事でも扱っています。

車検切れの車の廃車費用

車検が切れている車は公道を走れません。そのため、手続きの費用は同じでも、車を運ぶ方法が問題になります。

選択肢は2つです。

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方法費用の目安手間
積載車で引き取ってもらう0〜2万円(無料の業者もある)小さい。日程を決めるだけ
仮ナンバーを取って自分で運ぶ750円前後+自賠責保険の加入が必要大きい。市区町村役場での申請が必要
仮ナンバー(臨時運行許可)の手数料は自治体により異なります。

仮ナンバーは手数料こそ安いのですが、運行のために自賠責保険への加入が必要で、役場での申請も要ります。結果として、引き取ってもらったほうが安く済むことが少なくありません。

  • 車検切れでも自動車税はかかり続ける
    課税が止まるのは抹消登録をしたときです。車検の有無とは別の話です
  • 車検が切れていると重量税は戻らない
    還付の条件は車検の残りが1か月以上あることです

故障して動かない車の廃車費用

エンジンがかからない、駆動系が壊れているなど、自走できない車も考え方は同じです。手続き自体は書類で行うため、車が動くかどうかは手数料に影響しません。

費用の差が出るのは運搬です。積載車での引き取りになりますが、引き取り費用を無料としている業者と、距離に応じて請求する業者があります。ここは申し込みの前に必ず確認してください。

また、動かない車は「値がつかない」と思われがちですが、そうとは限りません。部品として使える箇所が残っていれば評価されます。故障の内容を正確に伝えたうえで、金額を確認してみてください。

伝える内容は、症状が分かる範囲で構いません。「エンジンがかからない」「走行中に止まった」「以前から異音がしていた」といった程度でも、業者は状態をおおよそ判断できます。原因を特定してから連絡する必要はありません。修理の見積もりを取るために工場へ持ち込むと、それ自体に費用がかかります。

なお、借りている駐車場に置いたままにしている場合、駐車場代が続いていることもあります。費用を比べるときは、持ち続けることにかかっている金額も並べて考えると判断しやすくなります。

事故で損傷した車の廃車費用

損傷している車も、廃車の手続きと費用の考え方は変わりません。積載車での引き取りになる点も、動かない車と同じです。

違うのは、損傷した車を専門に扱う買取の窓口があることです。一般的な中古車買取では断られる状態でも、部品と素材として評価する業者であれば引き取りの対象になります。処分費用を払う前に、一度確認しておくと選択肢が広がります。

事故で損傷した車の買取については、事故車の買取の記事で詳しく解説しています。なお、保険会社とのやりとりと車体をどうするかは別の話です。本サイトでは保険金の算定や過失の割合については扱っておりません。

軽自動車の廃車費用は普通車と違う

軽自動車は、費用の面で普通車といくつか違います。

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普通車軽自動車
登録手数料一時抹消350円/永久抹消は無料いずれも無料
印鑑登録証明書必要(300円前後)不要
解体費用おおむね1〜3万円おおむね1〜2万円(車体が小さいぶん安め)
自動車税の還付月割で戻る戻らない
重量税の還付条件を満たせば戻る条件を満たせば戻る

手続きの費用は軽自動車のほうが安く済みます。一方で、軽自動車税には月割の還付制度がないため、戻ってくるお金は少なくなります。差し引きで考えると、普通車ほど有利にはなりません。

軽自動車の費用と買取については、軽自動車の廃車費用の記事で詳しく扱っています。手続きの窓口も普通車とは別ですので、軽自動車の廃車手続きの記事もあわせてご覧ください。

費用を払う前に確認したい還付金

費用の話をするときに抜けやすいのが、戻ってくるお金です。支払う金額だけを見ていると、実際の負担額を見誤ります。

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戻るお金条件備考
自動車税(種別割)抹消登録をすれば翌月から年度末まで月割軽自動車税は戻りません
自賠責保険解約時の残り期間が1か月以上自分で保険会社へ連絡が必要
自動車重量税解体をともなう手続きで車検の残りが1か月以上抹消手続きと同時に申請

たとえば代行手数料が2万円かかっても、還付金が合計3万円戻れば、実質的な負担はありません。費用は支払額ではなく、還付金を差し引いた後の金額で比べてください。

業者に依頼する場合、還付金を買取額に含める会社と、別途返す会社があります。どちらでも構いませんが、提示額だけを比べると判断を誤ります。3種類の還付金の条件と受け取り方は、還付金の解説記事でまとめています。

廃車費用に関するよくある質問

廃車費用は前払いですか?

依頼先によります。ディーラーやカー用品店では、車の引き渡し時か作業完了時の精算が一般的です。廃車買取業者の場合は費用が発生しないことが多く、逆に買取額が振り込まれる形になります。申し込みの段階で、いつ何を支払うのかを確認しておいてください。

リサイクル料金は戻ってきますか?

解体する場合は戻りません。解体とリサイクルの費用に充てられるためです。ただし、車を輸出する場合は返還を受けられることがあります。いずれにしても、預託済みであれば廃車のときに新たな支払いは発生しません。

引き取り費用が無料の業者は本当に無料ですか?

解体後の部品や素材で採算が取れるため、無料で成立します。ただし、対応エリアの外だと費用がかかる場合や、条件付きの場合もあります。「無料」と書かれていても、自分の地域と車の状態で無料になるかを確認してください。

複数の業者に見積もりを取ってもよいですか?

問題ありません。廃車の見積もりは無料としている業者がほとんどで、金額に納得できなければ断ることもできます。比べるときは、提示額だけでなく、引き取り費用の有無と還付金の扱いを含めた総額で見てください。

廃車費用の相場は地域によって変わりますか?

変わります。金額に効くのは主に運搬の距離で、解体業者や引き取りに対応する業者が近くにあるかどうかで差が出ます。都市部より、業者が少ない地域のほうが運搬費がかかりやすい傾向です。ただし全国対応の業者もありますので、地域だけで諦める必要はありません。

ローンが残っている車の廃車費用は変わりますか?

費用そのものは変わりません。ただし、車検証の所有者欄が信販会社やディーラーになっている場合、先に所有権解除の手続きが必要です。この手続きには別途手数料がかかることがあり、書類のやりとりで日数も増えます。まずは車検証の所有者欄をご確認ください。詳しい進め方はローンが残っている車の記事で解説しています。

廃車費用を払えない場合はどうすればよいですか?

費用がかからない依頼先を探すのが現実的です。引き取り・解体・手続きの代行までを無料で行う業者があり、その場合の負担は0円です。車の状態によっては金額がつくこともあります。まずは費用が発生するかどうかを確認するところから始めてください。

廃車費用のまとめ

廃車費用について押さえておきたいのは、次の3点です。

  1. 国に納める手数料は350円か無料…「手続きにお金がかかる」の中身は、解体費用と運搬費と代行手数料
  2. 依頼先で0円から数万円まで変わる…差が出るのは、解体後の部品や素材を誰が収益にできるか
  3. 還付金を差し引いた後の金額で比べる…支払額だけを見ると実質の負担を見誤る

手続きの流れから確認したい方は廃車手続きの解説記事を、処分ではなく売却も検討したい方は廃車買取の解説記事をご覧ください。戻ってくるお金の詳細は還付金の解説記事にまとめています。

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