本ページはプロモーションが含まれています。
損傷した車を売ろうと調べると、業者の名前がいくつも出てきます。ただ、どこが一番かという順位を知っても、自分の車に合う先は分かりません。業者ごとに得意な車の状態が違うためです。
本サイトでは順位付けをしていません。代わりに、業者を扱いの「型」で整理し、車の状態から選べるようにまとめます。並び順は損傷の程度が大きいものから順にしており、上にあるほど良いという意味ではありません。
最初に「事故車」の意味を分けておきます
ここが最も間違えやすいところです。「事故車」という言葉は、まったく違う2つの状態に使われています。売却先を選ぶ前に、自分の車がどちらかを確認してください。
| 現に損傷している車 | 修復歴車 | |
|---|---|---|
| 今の状態 | 外装や機関が損傷し、そのままでは使うのが難しい | すでに修理が済み、通常どおり使える |
| 走行 | 走れないことが多い | 走れる |
| 売却先 | 損傷した車を扱う買取業者 | 通常の中古車買取 |
| このページの対象 | 対象です | 対象外です |
修復歴車は、過去に事故があって修理を終えている車のことです。今は問題なく走れる状態ですので、扱いは通常の中古車と同じになります。損傷した車を専門に扱う業者に出しても、想定されている車と違うため話が進みません。
このページで扱うのは、今まさに損傷していて、そのままでは使うのが難しい車です。事故のほか、水没、故障で動かなくなった車も含みます。
損傷した車を扱う業者は4つの型に分かれます
業者名で覚えるより、扱いの型で覚えたほうが選びやすくなります。同じ「買取」でも、その車をどうするかが違います。
| 型 | 車をどうするか | 強みが出る車 |
|---|---|---|
| 損傷車を専門に扱う型 | 使える部品を取り、素材と海外向けに振り分けます | 外装や機関が大きく損傷し、使用が難しい車 |
| 一括見積もりで複数社に出す型 | 登録している業者に情報を回し、条件を集めます | どこに出せばよいか見当がつかない車 |
| 廃車全般を扱う型 | 引き取りから解体、抹消登録までまとめて行います | 手続きごと任せたい場合 |
| 地域の解体業者 | 引き取って解体します | 近隣で完結させたい場合 |
損傷した車に金額がつくのは、損傷していない部分の部品と、金属素材に需要があるためです。仕組みそのものは廃車買取のからくりの記事で説明しています。損傷車を専門に扱う型については、事故車買取のタウの記事で対応できる車の条件を扱っています。
一括見積もりを使う場合の注意
一度の入力で複数社の条件を集められるため、比較の手間は減ります。ただし登録した連絡先に複数の業者から連絡が入ります。連絡が重なるのが負担であれば、個別に2〜3社へ問い合わせるほうが落ち着いて進められます。
どちらが良いということはなく、連絡のやりとりをどこまで許容できるかで選んでください。
状態別|どの型に相談するか
車の状態から選べるように整理しました。順位ではありません。
| 車の状態 | 相談する型 | 理由 |
|---|---|---|
| 事故で外装と機関が大きく損傷し、走れない | 損傷車を専門に扱う型 | この状態の車を前提とした評価をしています |
| 水没して電装が使えない | 損傷車を専門に扱う型/廃車全般を扱う型 | 素材としての評価が中心になります |
| 故障で動かないが、外装は無事 | 廃車全般を扱う型 | 部品が広く残っています |
| どこに出せばよいか分からない | 一括見積もりで複数社に出す型 | 条件をまとめて集められます |
| 手続きも含めて任せたい | 廃車全般を扱う型 | 抹消登録まで代行してもらえます |
| 修理が済んでいて普通に走れる | 通常の中古車買取 | このページの対象外です |
迷った場合は、「今この車は自走できるか」で分けてください。自走できない車は損傷車を扱う型、自走できて修理も済んでいる車は通常の中古車買取です。
損傷の程度で何が変わるのか
「損傷が大きいほど金額が下がる」と思われがちですが、廃車買取ではそう単純ではありません。見られているのは、損傷していない部分にどれだけ価値が残っているかです。
| 損傷の場所 | 評価への影響 | 理由 |
|---|---|---|
| 前部(バンパー・ライト・ラジエーター) | 影響は限定的 | 後部・内装・足回りの部品が丸ごと残っています |
| 後部(トランク・テールランプ) | 影響は限定的 | エンジンや前部の部品が残ります |
| 側面(ドア・ピラー) | 中程度 | 反対側のドアや内装は使えます |
| 全体的な水没 | 大きい | 電装部品がほぼ使えず、素材としての評価が中心になります |
| 火災 | 大きい | 樹脂部品と配線が失われます |
ぶつけた場所が1か所であれば、車の大部分は無傷のまま残っています。見た目の印象と、部品として残っている量は必ずしも一致しません。
また、どの程度損傷していても金属素材としての量は変わりません。これが「大きく損傷した車でも0円で引き取れる」理由です。仕組みは廃車買取のからくりの記事で説明しています。
見積もりを依頼するときに伝えること
損傷した車は状態の幅が広いため、伝える情報が多いほど提示額と実際の金額のずれが小さくなります。あとから減額されるのを防ぐ意味でも、正確に伝えてください。
- 車検証の情報
車種、初度登録年月、車台番号、排気量。車検証を見ながら伝えます - どこが、どの程度損傷しているか
前・後ろ・側面のどこか、へこみか破損か。写真を撮っておくと話が早く進みます - エンジンがかかるか、自走できるか
引き取り方法が変わるため、最初に伝えます - 今どこにあるか
自宅、修理工場、保管施設など。保管料が発生している場合はそれも伝えます - 車検の残り期間
1か月以上あれば重量税と自賠責の返還分が加わります - 水没しているかどうか
評価が大きく変わる項目です。伏せても現車確認で分かります
写真は、損傷部位のアップと、車全体が入る引きの写真の両方があると伝わります。スマートフォンで撮ったもので十分です。
業者を選ぶときに確認する5点
型が決まったら、個別の業者を選びます。金額の大小より先に、この5点をそろえて聞いてください。条件が違うまま金額だけ比べても意味がありません。
- 引き取りが無料か
走れない車は積載車で運びます。無料の業者と、距離により有料の業者があります - 抹消登録まで代行してもらえるか
引き取りだけで登録が残ると、翌年も自動車税が課されます。完了の連絡と書面をもらえるか確認します - 還付金を誰が受け取るか
買取額に含める業者と、別途返す業者があります。手取りが変わります - 引き取り後に金額が変わることがあるか
現車を見てからの再査定があるのかを事前に聞いておきます - キャンセルの扱い
見積もりを取ったあとに断れるか、費用が発生するかを確認します
比べるのは提示額ではなく、最終的に受け取れる金額です。買取額が高くても引き取りが有料で還付金も業者が受け取る形なら、手取りは下がります。
還付金の仕組みは還付金の記事、金額の決まり方は廃車の買取相場の記事で扱っています。
申し込みから入金までの流れ
どの型に頼んでも、大きな流れは変わりません。期間の目安はおおむね1〜3週間です。
- 車検証を用意し、車の状態を整理する(自走できるか、どこが損傷しているか)
- 2〜3社に見積もりを依頼する。同じ条件を伝えます
- 金額と5つの確認点をそろえて比べ、依頼先を決める
- 引き取りの日程を調整する。積載車が必要な場合はここで伝えます
- 書類を渡し、車を引き渡す
- 抹消登録が完了したことを確認する
- 入金を確認する。自賠責保険は自分で保険会社に解約を申し出ます
6番を飛ばさないでください。引き取りが済んだ時点では、まだ登録が残っています。抹消が完了しているかどうかは、書面か連絡で必ず確認してください。
また、引き渡す前に車内の私物、カーナビの登録情報、ドライブレコーダーの記録媒体、ETCカードを回収しておいてください。事故のあとは慌ただしく、忘れやすい部分です。
保険の手続きとの関係
事故で保険を使う場合、保険会社とのやりとりと、車体をどう処分するかは別の話です。ただし、車両保険の使い方によっては車体が保険会社側に渡ることがあります。
売却先を探す前に、保険会社に「車体は自分で処分先を選べますか」と確認してください。選べる場合のみ、このページの内容が使えます。切り分けの詳細は全損になった車の記事で扱っています。
なお本サイトでは、過失割合や保険金額そのものについては扱いません。契約内容と事故の状況によって決まるもので、保険会社や必要に応じて専門家にご確認ください。
車検証の所有者が自分でない場合
見積もりを取る前に、もうひとつ確認しておくことがあります。車検証の「所有者」欄が自分の名前になっているかです。ここが違うと、金額が決まっても売却に進めません。
| 所有者欄の記載 | 先に必要な手続き |
|---|---|
| 自分の名前 | そのまま進められます |
| 信販会社・ディーラーの名前 | 所有権解除。完済していれば書類を送ってもらえます |
| 亡くなった方の名前 | 相続の手続き。戸籍書類を揃えます |
| 家族など別の方の名前 | その方の委任状と印鑑登録証明書が必要です |
所有権解除は書類のやりとりに2〜3週間かかることがあります。損傷した車は保管料が発生している場合もありますので、所有者欄の確認は早い段階で済ませておいてください。
手順はそれぞれ、ローンが残っている車の記事と相続した車の廃車手続きの記事にまとめています。
引き取りと保管の扱い
損傷した車では、車が今どこにあるかが費用に効いてきます。自宅の駐車場にあるのか、事故のあとレッカー移動されて修理工場や保管施設にあるのかで話が変わります。
| 車のある場所 | 確認すること |
|---|---|
| 自宅・自分の駐車場 | 積載車が入れるか。狭い道や機械式駐車場だと追加の手配が要ることがあります |
| 修理工場 | 保管料が発生していないか。引き取りの連絡は誰がするか |
| 事故現場から移動された保管施設 | 日単位で保管料がかかることがあります。早めに引き取り先を決めます |
| 立体駐車場・地下駐車場 | 自走できない車を出せるか。作業費が別途かかる場合があります |
保管料は日ごとに積み上がります。決めかねているうちに、買取額を上回ってしまうこともあります。保管施設に置かれている場合は、金額の比較より先に「いつまでに引き取るか」を決めるほうが損が小さくなります。
引き取りは積載車で行われます。走れない車を載せて運ぶトラックのことです。無料としている業者と、距離に応じて請求する業者があります。
引き渡す前にやっておくこと
事故のあとは慌ただしく、車内の確認が後回しになりがちです。渡してしまうと取り戻せません。
- ドライブレコーダーの記録媒体
事故の状況が記録されています。保険の手続きで必要になる可能性があるため、必ず取り出してください - ETCカードと車内の私物
グローブボックス、トランク、シート下を確認します - カーナビの登録情報
自宅の登録地点や履歴が残ります。電源が入るなら消去しておきます - 車内の書類
自賠責保険証明書とリサイクル券は車内にあることが多い書類です
1つめが特に大事です。保険会社とのやりとりが終わっていない段階で記録媒体を渡してしまうと、あとから確認できなくなります。
事故車の買取業者に関するよくある質問
ランキングで選んではいけないのですか?
いけないということではありませんが、順位は車の状態を考慮していません。同じ業者でも、大きく損傷した車では高く評価し、軽微な損傷の車では他社に劣る、ということが起こります。状態から型を選び、そのうえで個別に比べるほうが結果が安定します。
修復歴車はどこに売ればよいですか?
すでに修理が済んで通常どおり走れる車は、通常の中古車買取が売却先になります。損傷した車を専門に扱う業者は、現に使用が難しい状態の車を前提としているためです。
見積もりだけ取って断ることはできますか?
通常はできます。見積もりの時点で費用が発生することはありません。ただしキャンセルの扱いは業者によって異なりますので、申し込む前に確認しておいてください。
車がレッカーされて修理工場にあります
その場所から直接引き取ってもらえることが多いです。保管場所を伝えたうえで、引き取りが可能かを確認してください。保管が長引くと保管料が発生する場合がありますので、早めに動くほうが負担が小さくなります。
引き取りにかかる費用は誰が負担しますか?
業者によります。走れない車は積載車で運ぶため、無料としている業者と、距離に応じて請求する業者があります。買取額が同じでも、この扱いが違えば手取りが変わります。見積もりのときに「引き取りは無料ですか」と必ず聞いてください。
現車を見てから金額を下げられることはありますか?
電話やネットで出した金額は、伝えた情報にもとづく概算であることが多く、現車を確認したうえで確定する運用が一般的です。だからこそ、最初の申告を正確にしておくと差が出にくくなります。申し込む前に「提示額は最終ですか、確認後に変わりますか」と聞いておいてください。
保険会社から紹介された業者に任せたほうがよいですか?
任せても構いませんが、それが唯一の選択肢ではありません。車体を自分で処分できる契約であれば、他社の見積もりを取って比べられます。まず保険会社に「車体は自分で処分先を選べますか」と確認してください。
軽自動車でも同じですか?
業者の選び方は同じです。違うのは手続きの窓口で、軽自動車は軽自動車検査協会になります。また軽自動車税には月割の還付がありません。詳しくは軽自動車の廃車費用と買取の記事をご覧ください。
事故車買取業者の選び方のまとめ
要点は3つです。
- まず自分の車がどちらか確認する…現に損傷している車か、修理済みの修復歴車か
- 順位ではなく型で選ぶ…業者ごとに得意な車の状態が違います
- 5点をそろえて比べる…引き取り、抹消代行、還付金、再査定、キャンセルの扱いです
損傷した車に値がつく理由は事故車の買取の記事、手続き全体の流れは廃車手続きの解説記事にまとめています。

コメント