事故車買取のタウとは|特徴と対応できる車の条件

事故車買取のタウの特徴を示すイラスト。白い車を載せた積載車を中心に、海外へ運ぶコンテナ船と地球、部品になる歯車やエンジン、金属素材のインゴットを並べている

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事故で損傷した車の売却先を調べていると、タウ(株式会社タウ)の名前が出てきます。ここでは、タウがどのような会社で、どの状態の車まで対応できるのかを整理します。

先に結論を書きます。タウが扱うのは、外装や機関に大きな損傷が残っていて、そのままでは使うのが難しい車です。すでに修理を終えて普通に走れる車は、扱いが別になります。まずこの線引きを確認してから読み進めてください。

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目次

事故車買取のタウとはどんな会社か

株式会社タウは、事故や災害で損傷した車を買い取り、海外へ販売することを主な事業にしている会社です。一般の中古車買取店が「これから国内で乗る人に売る」ことを前提にしているのに対し、タウは走れない状態の車が持ち込まれる前提で成り立っています。

公表されている数値は次のとおりです。

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項目公表内容
年間の事故車買取実績98,000台以上
販売ネットワーク119か国以上・約60,000社
出張査定の費用無料(最寄りの支店から担当者が訪問)
名義変更などの手続き無料で代行
平均買取価格35万円(タウ調べ)
タウが公表している数値です(2026年8月時点)。買取価格は車の状態で大きく変わるため、平均額がそのまま自分の車に当てはまるわけではありません。

押さえておくべき点は台数の多さではなく、販売先が国内ではなく海外にあることです。国内で商品として扱いにくい車でも、海外に買い手がいれば金額がつく余地が残ります。これが、一般の中古車買取店と結果が変わる理由です。

値がつかないと言われた車でも、売り先の種類を変えると金額が出ることがあります。断られた経験がある方は、断った業者と同じ型の業者にもう一度出しても結果は変わりません。扱いの型が違う先を選んでください。

タウが対応できる車と、対応できない車

ここが最も間違えやすいところです。「事故車」という言葉は、まったく違う2つの状態に使われています。タウが対象にしているのは、このうち一方だけです。

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事故車事故修復歴車
状態外装および機関に著しい損傷があり、そのままでは使用するのが困難な車過去に事故があったが、現在は破損がない車
走行走れないことが多い走れる
タウの対象対象です対象外です
向いている売却先損傷した車を扱う買取業者通常の中古車買取

修復歴車は、事故に遭ったものの修理が済み、いまは問題なく走れる車のことです。損傷した車を専門に扱う業者に出しても、想定している車と違うため話が進みません。この場合は通常の中古車買取に出したほうが、手間も結果も納得しやすくなります。

対象になる車の例

  • 事故で外装や骨格が大きく破損した車
    自走できない、ドアが開かない、フレームが変形しているといった状態です
  • 水没・冠水した車
    電装系が使えなくなり、修理費が車の価値を超えることの多い状態です
  • エンジンや駆動系の故障で動かなくなった車
    事故でなくても、機関に著しい損傷があれば対象に含まれます
  • 災害で損傷した車
    倒木や飛来物による破損など、修理して乗り続けることが難しい状態です

対象にならない車の例

  • 修理が終わって走れる車(修復歴車)
    通常の中古車買取が向いています
  • 損傷はないが、年式が古い・走行距離が長い車
    損傷を前提とした査定ではないため、廃車買取の記事で扱っている先のほうが合います
  • 車検が切れているだけで、車体に損傷がない車
    車検切れは「公道を動かせない」状態であって「損傷している」状態ではありません。混同されやすい点です

自分の車がどちらか判断がつかない場合は、「いま修理せずにそのまま乗れるか」で分けてください。乗れるなら修復歴車、乗れないなら事故車として扱われます。

他社で買取を断られた車はどう考えるか

一度断られていても、諦める前に断られた理由を思い出してください。通常の中古車買取店で「損傷が大きく、直して売れないから」と言われたのであれば、損傷した車を前提にしている先では判断が変わることがあります。

逆に、車体に損傷がなく、年式や走行距離だけを理由に断られたのであれば、事故車を扱う先に出しても結果は変わりません。この場合は損傷ではなく、車としての価値が判断の対象になっているためです。

損傷した車になぜ値がつくのか

国内では、大きく損傷した車は商品として扱いにくくなります。修理費が車両価格を超えることが多く、直して売る前提が成り立たないためです。ところが海外では事情が変わります。

日本車は部品の供給や整備の技術が現地に根づいている地域が多く、損傷した車体そのものや、使える部品に需要があります。タウは119か国以上・約60,000社の販売先を持っているため、国内の中古車相場とは別の基準で買取価格を組み立てられます。

「タウ オークション」という調べ方をされることがありますが、ここで押さえるべきなのは販売先が国内の中古車オークションだけではないという点です。国内相場で値がつかない車でも、海外の買い手が直接の販売先になれば金額が出る場合があります。

買い取られた車の行き先は、おおむね次の3つに分かれます。どの経路に乗るかで金額の出方が変わります。

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行き先どうなるか金額が出やすい車
海外で車として再び使われる現地で修理され、車として走ります骨格の損傷が限定的で、現地に需要のある車種
部品として使われる使える部品を取り出して供給されます損傷していない部分が多く残っている車
素材として処理される鉄などの資源として扱われます損傷が全体に及んでいる車

同じ「動かない車」でも、部品が無事なら金額は出ますし、全体が潰れていれば素材としての評価に近づきます。査定額の差は、損傷の見た目より「何が残っているか」で決まります。

また、買い取った車が海外でどのように使われているかを伝える取り組み(See You Again Project)も行われています。手放した車の行き先が分かる仕組みで、廃棄とは違う形で残ることを重視する方には判断材料になります。

  • 海外に販路があること自体は金額の保証ではない
    車種・年式・損傷箇所・その国での需要によって結果は変わります
  • 損傷が軽い車ほど差が出にくい
    普通に走れる車は国内でも買い手がつくため、一般の買取店と大きく変わらないことがあります

\ 走行不能でも水没車でも買取可能 /

買取価格の考え方と、査定前に確認しておくこと

タウは平均買取価格を35万円(タウ調べ)としていますが、これは実績の平均であって、個々の車に約束される金額ではありません。同じ「事故車」でも、次の条件で金額は大きく動きます。

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金額を左右する要素見られている点
車種・年式その車が海外で需要のある車種かどうか
損傷の箇所外装だけか、エンジンや骨格まで及んでいるか
使える部品の量損傷していない部分がどれだけ残っているか
走行距離機関部分を再び使えるかどうかに影響します
引き取り場所自走できるか、積載車での引き取りが必要か

タウには事故車の売却シミュレーターがあり、車種や状態を入力すると概算を確認できます。ただし実際の金額は現車を見てから決まります。概算より上がることも下がることもあると考えておいてください。おおよその水準を先に知りたい場合は、廃車の買取相場の記事もあわせて確認できます。

査定前に手元に出しておくもの

  • 車検証
    所有者欄の名義を必ず確認します。ローン会社や販売店の名前になっている場合は、先に所有権解除が必要です
  • 自賠責保険証明書
    期間が残っていれば還付の対象になります
  • リサイクル券
    紛失していても手続きは進められますが、あるほうが早く済みます
  • 印鑑と本人確認書類
    普通車は実印と印鑑登録証明書、軽自動車は認印で足ります

書類の種類は普通車と軽自動車で異なります。何をそろえるかは廃車に必要な書類の記事に一覧でまとめています。

申し込みから入金までの流れ

手順そのものは複雑ではありません。動かない車でも、自分で車を運ぶ必要はありません。

  1. 申込フォームから、車種・年式・損傷の状態・車のある場所を送ります
  2. 最寄りの支店の担当者から連絡があり、出張査定の日程を決めます
  3. 担当者が現車を確認し、金額を提示します(出張査定は無料です)
  4. 金額に納得できれば契約します。納得できなければ断って構いません
  5. 自走できない車は積載車で引き取られます
  6. 書類を提出し、名義変更・抹消の手続きが代行されたうえで入金されます

入金までの日数や引き取りの日程は、車の状態と地域によって幅があります。契約の前に「入金の時期」と「手続き完了の連絡方法」を確認しておくと、あとで不安になりません。

なお、売却しても自動車税・自賠責保険・重量税の還付は別の扱いです。誰が受け取るかは契約内容で変わるため、廃車の還付金の記事で条件を確認したうえで契約してください。

軽自動車の場合に変わる点

軽自動車も損傷していれば同じように対象になりますが、手続きの窓口と必要書類が普通車とは異なります。普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会(=軽自動車の登録や検査を行う機関)で手続きが行われます。

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普通車軽自動車
手続きの窓口運輸支局軽自動車検査協会
印鑑実印+印鑑登録証明書認印
自動車税の還付月割りで還付されます軽自動車税は月割りの還付がありません

とくに軽自動車税は、年度の途中で手放しても払った分が月割りで戻る仕組みがありません。普通車と同じつもりでいると、還付を待ってしまうことになります。手続きを代行してもらう場合でも、自分の車がどちらの扱いなのかは把握しておいてください。

タウの評判をどう見るか

業者名で検索すると、実際の取引とは関係のない情報も混ざります。企業としての評価や採用に関する話題が出てくることもありますが、売却の判断に使えるのは、取引そのものに関わる部分だけです。

口コミを読むときは、次の4点に絞ると判断しやすくなります。

  • 提示から入金までにかかった日数
    実際に取引した人しか書けない情報です
  • 提示額が後から下がった経緯があるか
    下がった場合、その理由が説明されたかどうかまで読みます
  • 引き取りや手続きで追加の請求があったか
    費用が発生する条件は契約前に確認できます
  • 名義変更・抹消の完了が報告されたか
    手続きが済まないと、翌年度の自動車税が元の所有者に請求されます

一方で、金額が高い・安いという口コミは、自分の車には当てはめられません。損傷の程度も車種も違えば、金額が違うのは当然だからです。金額の口コミは参考程度にとどめ、手続きの進み方に関する記述を重視してください。

1社の提示額だけで決めきれない場合は、複数社に出して比べる方法もあります。比較の進め方は事故車買取の記事にまとめています。

タウ以外を検討したほうがよい場合

本サイトでは業者に順位を付けていません。車の状態と、何を任せたいかで振り分けます。次の表は損傷の程度が大きいものから順に並べており、上にあるほど良いという意味ではありません。

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車の状態・状況向いている先
外装や機関が大きく損傷し、そのままでは使えない損傷した車を専門に扱う買取(タウなど)
修理が済んでいて普通に走れる(修復歴車)通常の中古車買取
損傷はないが古い・走行距離が長い廃車買取
保険で全損と判断された保険会社との精算を先に確認する
金額より手続きを任せたい手続き代行を含む廃車業者
どこに出すか決められない複数社に出して条件を比べる

表にある「向いている先」ごとの違いと、状態別にどこへ相談するかは事故車買取業者の比較の記事で詳しく整理しています。

保険で全損と言われている場合の進め方

事故で保険を使う場合、売却の話を進める前に確認しておくことがあります。全損には、修理が物理的に難しい「全部損壊」と、修理費が車の時価を超えたために全損として扱われる「経済的全損」があり、後者は車自体が手元に残っていることが多いためです。

ここで問題になるのが、車をどちらが引き取るかという点です。保険会社が車両を引き取る前提で保険金が計算されている場合と、車が手元に残り自分で処分する場合とでは、受け取る金額も手続きも変わります。

そのため順番としては、①保険会社に車の扱いを確認する → ②手元に残ると分かってから査定を受けると進めてください。査定を先に受けても構いませんが、契約して引き渡してしまうと保険の話に戻れなくなります。条件は契約している保険の内容によって変わるため、必ず保険会社に確認してください。

手続きの全体像が分からない場合は、廃車手続きの流れから確認すると迷いにくくなります。全損と言われたときの判断と進め方は全損になった車の記事にまとめています。

事故車買取のタウに関するよくある質問

まったく動かない車でも引き取ってもらえますか?

自走できない車は積載車で引き取られます。動かせないことを理由に断られる仕組みではありません。申し込みの時点で「自走できない」と伝えておくと、引き取りの手配が一度で済みます。

査定を受けたら必ず売らないといけませんか?

いいえ。出張査定は無料で、金額に納得できなければ断れます。ただし断る前提で複数社を呼ぶと日程の調整が増えるため、比較したい場合は最初からその旨を伝えておくほうが進みが早くなります。

修理してから売るのと、そのまま売るのはどちらがよいですか?

一概には言えませんが、修理費がそのまま買取額に上乗せされるわけではありません。修理の見積もりが高額になった場合は、修理せずに損傷した状態のまま査定を受け、金額を比べてから決める方法があります。修理を先に決めてしまうと、その選択肢は使えなくなります。

名義変更や廃車の手続きは自分でやる必要がありますか?

タウでは名義変更などの手続きを無料で代行しています。ただし手続きが完了したかどうかは自分で確認してください。完了が遅れると、翌年度の自動車税が元の所有者に請求される場合があります。

自動車税や自賠責保険の還付は受けられますか?

還付の有無は、車が最終的にどう処理されるか(解体か、輸出か、名義変更のみか)と契約内容で変わります。買取金額に含まれているのか、別に返ってくるのかを契約前に確認してください。3種類の還付の条件は還付金の記事で分けて説明しています。

\ 走行不能でも水没車でも買取可能 /

事故車買取のタウのまとめ

要点を整理します。

  • 対象は、損傷が残っていてそのままでは使えない車
    修理が済んで走れる修復歴車は、扱いが別になります
  • 販売先が海外にあるため、国内相場と別の基準で値がつく場合がある
    ただし車種・損傷箇所・需要によって結果は変わります
  • 出張査定と手続き代行は無料
    自走できない車は積載車で引き取られます
  • 契約前に確認するのは、入金時期・手続き完了の連絡・還付の扱いの3点
    金額の口コミより、この3点のほうが判断に使えます

損傷した車は、処分するものと決めつける前に一度査定を受けたほうが判断材料が増えます。金額が出なければ、そのまま廃車の手続きに進めば済みます。

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